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2015年6月29日

アメリカ留学の学生生活 ― アパート暮らし その1 – Vol.005

アメリカ大学留学を高校時代に決意して、1987年に不安と期待の両方を胸に渡米しました。短期留学であれ、長期留学であれ、当たり前ですがまず留学中の滞在先の確保が必要です。僕の場合は幸いにも、当時、叔母夫婦がアメリカに永住していたので、最初の1年位は部屋を間借りしていました。まあ、言ってみれば親戚の家にホームステイしたようなものです。

余談ですが、当時はまだ小学生だった叔母の子ども達(僕の従兄)はピザが大好きで、よく家に宅配オーダーしていました。僕もそれを一緒に、沢山食べていたので、1年間であっと言う間に10kg(!)くらい太りました。(笑) 食べ過ぎと、体重増のおかげで、その後から現在に至るまで僕はアメリカ・ピザをあまり好きではなくなりました。

アパート

初めてアメリカでアパートを借りる

叔母宅で1年間を現地の高校に通いながら過ごしたころ、僕と同じ歳のShinという日本人駐在員の息子と知り合いました。(おぼろげな記憶ですが、確か日系スーパーで偶然声をかけられたはずです。)Shinには柔道を通してとても仲良くなった、白人アメリカ人のRandyという、これまた同じ歳の友人がいて、僕もすぐにRandyとも仲良くするようになりました。3人でいる時はRandyがいるので、当然いつも英語での会話です。

ある日、3人でランチをしている時にShinが「俺ももう19歳だし、いつまでも親元にいることははやめて、アパートで暮らそうと思っている」というような話があり、あっという間に会話が盛り上がり、「よし、それだったら3人でルームメイトとして一緒に住んでみよう」ということになったのが、僕が初めてアメリカでアパートを借りることになったきっかけです。

アメリカのアパート探しとルームシェア

まずは3人で新聞やら、情報誌等をたよりに物件の情報集めから開始しました。(当時はまだアメリカでも一般にはインターネットは普及していなかった!)このあたりのプロセスは日本も一緒ですね。いざ、自分達の城(?)となる場所を3人で決めようとなると、予算、場所、雰囲気、その他諸々、皆、僕も含めて割と勝手なことを主張するので、なかなか決まりません。10件以上のアパートを見て廻って、ようやくRedondo Beachという治安のよいビーチシティにあるアパートに決めました。

プライベート・ルーム争奪戦

3人の予算内で、それぞれの希望を叶えたそのRedondo Beachの物件ですが、ひとつだけ問題、というか妥協した点がありました。部屋数です。その物件は2ベッドルームしかなかったのです。当然、誰が一人部屋を使うのか?という大議論が始まりました。「俺は一人じゃないと眠れない」「いや、俺にはアメリカ大学入学のための勉強があるから個室が必要だ」等々、とにかく議論は紛糾するわけです。しかし、英語であーだ、こうだやっているので、ネイティブであるRandyの理屈が通りそうな雰囲気に、、、そこで、僕かShinのどちらかが言い出したのは今では思い出せないのですが、ある提案をしました。

それは、「俺たちにとって、一番プライバシーが必要な時とはいつだ?それはガールフレンドをこの家に連れてきた時だ」という、今にして思えばかなり論理的でないことが論点に。(笑)僕かShinがそれを持ちだしたのは、お互いにRandyに当時彼女がいない、というより一度も付き合ったことがないという(アメリカ人には珍しい奥手なタイプであるということと、Randyが僕らの影響で異常に日本人のガールフレンドをつくるということに拘っていました)ことを知っていたからです。

この論点になってしまった時点でRandyはアウトです。ギャーギャーと「フェアじゃない」とか騒いでいましたが、そこはもう多勢に無勢。僕とShinには当時お付き合いしているガールフレンドがいたので(僕の場合は英語を覚えるために、拝みたおして、付きあって貰っていたという感じですが)僕とShinの一騎打ちという展開に。あとはもう二人で色々とお互いの意見をぶつけ合うのですが、やっぱりどうにもならないので、最後はジャンケン対決に。(これは確かもう敗者が確定していたRandyの提案)そして、あっさりと僕がジャンケン対決に勝ち、個室をゲットしたのでした!

次のアパート暮らしへ

結局、そのRedondo Beachの部屋には3人で仲良く1年半くらい暮らしたと思います。僕がようやく地元のコミュニティカレッジ(コミカレ)に入学が決まり、Shinは家族が日本に引き上げることが決まり、RandyもRedondo Beachからは少し距離のあるカレッジに通い始めたこともあり、3人で決めて、お互いに次の部屋探しをしよう、ということになりました。今思い出しても男3人で生まれて初めて経験した、ルームシェア体験は色々な意味でとても良い経験になったと思います。

「アメリカのアパート暮らし」の話は、次回「その2」に続きます。

IGEスタッフ Hiroshi