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留学体験 - 近藤彩さん

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アメリカの高校に合格も、大使館からビザ却下。一転、カナダの高校に留学。将来は、国際的な仕事がしたい!

近藤彩さん
東京都出身、16才。

2004年7月初旬のある日の午後、私はカリフォルニアの高校への留学準備のため、両親と一緒に東京赤坂の米国大使館の待合室にいました。米国大使館を訪れるのはこれで3度目でしたが、今回は今までとは違うはずでした。これまで2回の訪問ではVISAを取得できませんでしたが、今回は大使館側からの呼び出しでもあり、何か状況が変わったのだと思っていました。しかもこちらには米国の高校の合格通知書もあります。今度こそ学生VISAが取得できるに違いない、そんな明るい気分で大使館を訪れていました。しかし担当官の口調は以前にも増して険しいものでした。「何度VISAを申請しても無駄です。米国政府はあなたにVISAを発給しません。これ以上同じことを繰り返しても申請費用が無駄になるだけですから別の進路を考えてください。」

大使館からの帰り道、両親と私の3人はほとんど口も開かず、ただ黙々と歩いていました。とても暑い日でした。歩きながら額から汗が吹き出してきました。とりあえず地下鉄の駅まで歩かなければいけないということだけが確かなことで、その先の私の人生がどうなるのか何も判らなくなりました。3月まで通っていた学校に戻る道はありませんでした。私立の中高一貫の女子高に通っていたので、私が何も言い出さなければそのまま高校に進学することはできました。でも高校の初めから留学するつもりだったので、中学卒業後その学校に籍は残っていませんでした。欧米の新学期もあと2ヶ月足らずで始まってしまいます。これまで準備に費やしてきた期間を考えると、新しい高校を受験して9月に入学するのはとても無理だと思いました。別の進路を考えろと言われても、どんな選択肢が私にあるというのでしょうか?

高校留学のことを考え始めたのは中学三年になったばかりの頃です。中学二年が終わり、三年生になる前の春休みに両親と妹と4人でアメリカへ旅行に行ったことが留学を考える大きな転機になりました。フロリダのディズニーワールドは世界中から集まった大勢の観光客でにぎわっており、私も妹も大はしゃぎで色々なアトラクションに挑戦しました。

でも、私の心の中では楽しい旅行の最中に大きな疑問が沸き起こっていました。旅行の前から一生懸命英語を勉強してきたのに、いざ外国人の中に入ると全く言葉が出てこないのです。世界にはこんなにも多くの人がいるのに、自分は一部の人としか付き合うことができない。もっと多くの人と直接話ができたらどんなに楽しいだろう。そんな気持ちから外国の学校に通ってみたいという夢を持ち始めました。そして、両親とも何度か相談し、アメリカの高校留学を決断したのです。父の友人の紹介で初めてIGEの方からお話を伺ったのもこの時期です。。

中学三年生の10月に一週間日本の学校を休み、カリフォルニアで高校の面接を受けました。3月初めに第一志望校から合格通知を受け取り、家族でお祝いをしました。中学の先生や友達たちも皆祝福してくれました。そして中学を卒業。春からは南カリフォルニアで短期の語学学校に通って高校入学の準備をしました。語学学校ではなかなか自分の意思が伝えられず辛い思いもしましたが、初めての海外滞在経験は新鮮で、IGEの方々に色々助けていただき、ホームステイ先の方にも大変お世話になりました。日本の米国大使館から学生VISAのことで呼び出しを受けたのは、ちょうどこの短期留学を終えて、帰国している時のことでした。

大使館から重い足取りで帰宅してからも、この先どうしたらいいのかわからない不安でいっぱいでしたが、翌日になってIGEの方からカナダ留学を考えたらどうかというメールが入りました。私はカナダのことはまったく知らず、すぐに気持ちを切り替えることは難しかったのですが、それでも他のアイディアがあったわけではないのでカナダ留学に挑戦することにしました。

それからのIGEの方々の対応は迅速でした。毎日のようにFAXでカナダの高校の情報が届き、しかも各高校の校長先生と直接電話で交渉してくださいました。9月入学をほとんどあきらめていた私に次々と明るい情報が飛び込んできました。アメリカの高校を合格していること、アメリカの学生VISAが取れないことなどの事情を理解し、特別に入学を許可してくれるカナダの高校が出てきたのです。まるでディズニーワールドのジェットコースターのように慌しく、絶望の渕からわずか一ヵ月後にはカナダの高校に入学が決まり、しかも日本のカナダ大使館はあっさりと学生VISAを出してくれました!

今私が勉強している学校はLakesidePreparatoryAcademyというビクトリアの近くにあるとても小さな学校です。留学生は全員が寮生活を送っており、世界中から12~17歳の子供が集まっています。この学校は10th Grade(日本の高校一年)までしかないので、高校を卒業するためには別の学校に編入しなければなりませんが、英語力がカナダ人と同じレベルに達していない私のような留学生にはぴったりです。先生方は留学生の下手な英語でも、辛抱強く時間をかけて聞いてくださるので、話すことが苦になりません。

入学直後は宿題を終えるのが大変で睡眠時間を削って勉強をして身体をこわしたりしましたが、3ヶ月位たったころから急に英語が頭の中に入ってくるようになり、今では寮で決められた学習時間の中で宿題を終えることができるようになりました。土曜日はショッピングに出かけたり、夜は映画を見たり、寮母さんはいつも私たちが退屈しないように色々と計画してくれます。カナダの生活に合わせて様々なイベントがあり、ハロウィンの時にはお化け屋敷に行き、クリスマスには綺麗なフラワーガーデンの夜景を見に行ったりしました。

私は結局アメリカの高校は経験していませんが、おそらくカナダの高校とアメリカの高校の生活や授業内容はそれほど違わないと思います。カリフォルニアと大きく違うのは気候くらいではないでしょうか。ビクトリアはカナダの中では暖かい方ですが、それでも1月には腰まで埋まるほどの大雪が降り、授業を中断して雪合戦をしました。また、カリフォルニアでは日本の食材が簡単に手に入りましたが、ビクトリア周辺では容易ではありません。時々日本の食事がとても懐かしくなります。でも、私はそんなカナダの生活を十分満喫しています。今、次の高校をめざして一生懸命勉強していますが、日本でこれから留学を考えている人たちにもぜひカナダに来ていただいて、一緒に勉強して欲しいと思っています。