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留学体験 - 藁谷美穂さん

「日米の介護の違いを実感!日本にどんどん取り入れたい。」

藁谷美穂さん
千葉県出身。 東京女子体育大学にてアスレティックリハビリテーション論を学び、その後医療法人社団創造会 平和病院で健康運動指導士、リハビリ助手として6年間勤務。 アメリカの介護施設、健康運動について学ぶために渡米。 2006年、介護施設でのインターンシップを経験。

私は、今回初めて海外の介護施設のボランティアに参加させていただいて日本と海外(アメリカ)の介護に対する考え方や意識の違いを大きく感じました。

まず、施設に住んでいるResident(入居者:日本では入所者と呼んでいることもある)の方々がとても元気で一人一人が独立していることです。私がお世話になったKeiroIntermediateCareFacility(敬老中間看護施設)は入居者が90名で、食事、衣類の着脱、排泄などで、ほとんど介助がいらないか、或いは、わずかな介助で、基本的な自立ができる方が対象の施設です。アルツハイマーの方も多くいる中、ほとんどの方が自分自身の生活のリズムを持っていて、それに伴って活動しています。食事やExerciseの時間は皆さん共通ですが、その他の時間は散歩や外で日光浴をしながら新聞を読んだり、お話をしたり、各々に過ごしています。

次にアクティビティーがとても充実していることです。施設にはアクティビティー専門のスタッフがおり、その方々を中心に多数のボランティアの方が来られています。中には92歳の女性の方が車を運転してボランティアとして来られていました。ボランティアの方々とアクティビティー専門のスタッフが協力し合い、多数のアクティビティーを行っている為、ボランティアということが根付いているんだと感じました。日本では、まだボランティアに対する意識が低いのが現状で、今まで私が見た中では、ボランティアの方を施設でお見かけする回数はあまり多くなかったです。これらのことを日本でもどんどん取り入れていけるようにしていかなければならないと強く実感しました。

また、50人から60人の方々を対象にExerciseをするという体験もできました。とても緊張していて思うようにできなかったですが、逆にResidentの方から元気とパワーをもらい、30分という短い時間ですが、最後まで楽しく行うことができました。まだまだ多くの貴重な体験をすることができ、本当に今回ボランティアに参加してよかったと思っています。これからも2回、3回とボランティアに参加して多くを吸収していきたいです。今回、協力していただいたIGEの平田社長をはじめスタッフの方々にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。