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留学体験 - 齋藤健史さん

「楽しむこと」、これはとても大切なことだと思った。

齋藤健史さん
神奈川県出身。2004年、南カリフォルニアにてコーチのインターンシップを行い、将来は高校 野球の監督を目指している。スポーツ大国アメリカで、コーチングを学ぶことで自分 の野球学の確立に挑戦中。

私は、期待と緊張の入り混じる中、車を走らせていた。アーバインから約1時間から1時間半、サンディエゴに到着。今日から、高校の野球部でアシスタント・コーチが始まる。

まず、私の目に飛び込んできたのは、日本の高校では、ほとんど見られない大きく綺麗なグランド。そして、テレビで見ていたMLBのグランドと同じ作りで、内野も天然芝。私は、驚いた。日本の私立の高校でも、ここまでのものは、そうないだろう。

そして、コーチ、選手たちと顔を合わせる。私は、試合に参加させてもらい、試合前のシートノック、そして一塁ランナーコーチを務めた。


私は、今回、計5ゲーム参加した中で、多くの驚き、日本との違いを感じた。その多くの中で、雰囲気の違い、これをとても感じた。皆、リラックスしている、笑顔も多い。コーチからも厳しい表情は、見られない。コーチと選手が、笑顔で話している。コーチと選手の距離が近い。皆が、楽しんでいる。

日本の高校で、このような光景を見るのは、とても難しいだろう。選手と監督の間には大きな壁がある。笑顔は少ない、上からの指示に従うだけの傾向が強く、楽しそうではない。多くの日本の高校は、このような傾向がある。この雰囲気の違いは、色にたとえるなら、白と黒の違いだ。全く違う。

この楽しんでやっている中で、悪い点も見えた。ダラダラとやっている者もいるし、ボールを蹴る者や、グローブを投げとばしたりする者など、道具を粗末にする。これには正直、がっかりした。

全体的に、野球を楽しんでいる。その雰囲気、光景がとても印象に残っている。この雰囲気の違いは、それぞれの環境、高校野球の位置づけの違いなど、様々な要因があるが、いずれにせよ、「楽しむこと」、これはとても大切なことだと思った。

今回アシスタントコーチをしたことにより、多くのことを感じ、学ぶことができた。ここで、感じ、学んだことは必ず、私がいつかチームを率いる時のプラスになるだろう。これからさらに、掘り下げて、私の目指す「野球」を創りあげていこうと思う。

その第一歩として、今回の体験は、とても素晴らしいものであり、良いスタートとなった。そして、私にとって忘れることのできない大きな体験となった。このような体験をさせてくれた高校のコーチ・選手、そしてIGEに感謝したい。