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留学体験 - 佐々木咲さん

楽しむスポーツにアメリカで出会った。

佐々木咲さん
秋田県出身。日本女子体育大学のラクロス部在籍中に、2003年USC(Universtiy of Southern California)にラクロス留学。大学時代は関東大学リーグ代表選手として活躍。 大学卒業後は、株式会社「クラブフィットネスジャパン」の一員として活躍中。 楽しむスポーツにアメリカで出会った。

「絶対行ってやる!」「必ず何か持って返ってくる!」私は、そういう強い気持ちで留学を決めた。ちょうど4年前のことだった。私は当時関東女子ラクロスの選抜チームにいたのだが、ハワイで行われる大会のメンバーから降ろされてしまった。私にとって、海外のスポーツ選手とスポーツができることは夢であり、関東を代表する選手は必ず行く場所であったので、メンバーを降ろされた時は本当に悔しかった。

そこでそれなら”自分で行ってやる!”と決めたのだった。英語は全く話せなかった。私は、英会話教室の体験レッスンを受け、在籍していた学校の英語の先生にお願いし授業終了後30分間だけレッスンを受けた。少しずつ、ほんの少しではあったが会話のようなものが出来るようになった。そして、お金は親に迷惑をかけないように大学時代働いていたスポーツカフェで貯めた。 さて、英語もお金も準備ができたが…いったいどのようにしたら留学できるのか、どこへ行ったらいいのか全く分からなかった。そこで見つけたのが『IGEジャパン』だった。私はインターネットを通して見つけたが、学校の図書館内にあるスポーツ留学の雑誌もよく見ていた。その時のことはあまり詳しく覚えてはいないが、その時「ここだ!」と思ったのが『IGEジャパン』であった。サイトを何度も見返したのを覚えている。

行き先は、その当時ワールドカップNo.1であったアメリカと決めていた。問い合わせをした後、アメリカの大学(University of Southern California)ラクロス部の方とメールでやり取りし、いよいよ出発。じつは、出発の当日も午前中に練習があり、練習後に成田へ駆け込んだ。

飛行機に乗るのが初めての私は、「うわぁ~どこに行ったらいいのだろ…」「ドラマで見たことあるところだ…」と不安な気持ちと期待とでとにかく落ち着かなかった。荷物を持ち、搭乗口まで着くと飛行機がはっきりと目に飛び込んできた。「で⟨か⟨い」。飛行機を見て感動した。今思うと、こんな私が一人でアメリカへ行くなんてことはあってはいけなかったのかとも思う。せめて一度くらい飛行機に乗っていれば、英語をもっと話せていれば…と。ただ、こんな私だったからとても充実した留学を体験できたのではないだろうか。

アメリカ⟨ロサンゼルスに着くなり様々な国の人々が空港にいて、アメリカに来たら当然であるのに「外人だ~!」「黒人だ~!」と心の中で胸を弾ませた。空港から宿舎まではタクシーで向かったのだが、道路の大きさ…街の大きさ…空の広さ…すべてが大きかった。タクシーの運転手がとてもいい人で、英語が苦手な私を励ましてくれた。

ホテルに着きチェックインを済ませ、部屋へ向かうと早速動ける格好に着替えをした。しかし、ホテルは危なくないがホテルの周りは正直危ない印象を受けた。人影がなく、たまたま行ったコンビニの店員さんも怖かった。次の日から、ラクロスの練習に混ぜてもらったわけだが、IGEアメリカ本部のスタッフの方やそのお知り合いの方がホテルから大学まで送ってくださり、現地では何も分からない私をサポートしてくださった。校内を案内してくれたり、ご飯を一緒に食べてくれたり、また、大学の授業まで見学したりと本当に不安でいっぱいの私の支えとなってくれた。

グランドに着くと、勉強を終えたクラブの仲間が次々に集まりだした。コーチが2人おり、全員集合すると自己紹介をした。緊張している暇もなく、練習開始。日本とは違った雰囲気の中で練習をすることでとても充実した時間を過ごした。スポーツは、言葉を使わなくてもコミュニケーションが取れる。目と目が合うことや、ジェスチャー⟨仕草で伝え合った。大学で練習をした他に、日本でいう1日かけて行われる合同練習会のようなクリニックに参加した。その州の各大学の希望者が集まった大きなもので、レベル別に分かれており、私は大学生チームに入った。 日本での私は、厳しい環境でラクロスをしていた。勝つことが全てで勝負にとことんこだわる組織に。しかし、アメリカは全く違い初心者の方から上級者の方まで皆が楽しんでいる。自由に楽しく、やる時は徹底的にやる…そんな印象を受けた。

アメリカへのスポーツ留学は日本とは全く違うスポーツの文化を学べる、とても価値のあるものだと思う。また、サポートしてくれた人がいたから、何の事故もなく短期留学を成功することが出来たのだと思う。 もう一度行ってみたいとも思うし、是非行きたいと少しでも思っている人がいるなら、積極的にチャレンジして欲しいと思う。

今、私は、フィットネス業界のトレーナー⟨インストラクターに発信するキャリアマガジン『NEXT』(こちらを参照)を発行し、業界最大のウェブサイト『フィットネスオンライン』(http://www.fitnessclub.jp/)や求人専用『フィットネスジョブ』(http://www.fitnessjob.jp/) などを運営する会社に勤めている。スポーツをすることにとても興味がある私にとって、それと関わりのある職に就けたことをたいへん嬉しく思っている。会社の中で、私は求人広告(前記のフィットネスジョブ)を担当しているのだが、海外で勉強し日本に帰ってからフィットネス業界に勤めたいと目指す人からの問い合わせもある。今、海外で勉強し、日本でその知識を活かそうと頑張っている人がいる。そのことを知ると、本当に留学は価値のあるものだと感じるし、私自身勇気を出して行って良かったと思う。

きっと、やる気とその想いを継続していける人であれば、絶対に留学は裏切らない。必ず価値あるものになると思う。そして、留学は自分だけでなく多くのスタッフの協力のもと成り立っていることは間違いない。ですから、信頼できるスタッフがいるところにお願いをするのが一番だと思う。 私にとって『IGEジャパン』には信頼できるスタッフが多くおり、本当に充実した日々を送らせてもらった。今でもたいへん感謝している。ぜひ、皆さんも充実した留学、価値のある留学をして欲しいと思う。