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留学体験 - 山田玲子さん

集中トレーニングをやり遂げた達成感は、将来の自信に。

山田玲子さん
福岡県出身。ヨガの普及で、セラピーや疾病予防に貢献したいとの願いを胸に、 ベトナムのホーチミン市で、インストラクターとして活躍中。 集中トレーニングをやり遂げた達成感は、将来の自信に。

私は、看護師として7年間日本で働いていましたが、子供の出産を機に退職、2002年主人の転勤でシンガポールに駐在となりました。そこで、ヨガに出会い、長年悩まされていた肩こり、偏頭痛、冷え性、PMSが一気に解消されたのです。そこで、ヨガの不思議な力に惹かれて、練習を始めるようになりました。

2005年には、ベトナム、ホーチミン市の駐在となり、市内で唯一本格的なヨガができるサイゴンヨガに通い始めました。この国は、まったく違う文化、習慣、考え方でギャップを感じることが多く、ストレスに感じることもあり、しかし娯楽がそうあるわけでもなく、そんな中いろんな国の人たちが、異国の地でヨガを楽しみ、コミュニケーションの場となり、またストレス解消、癒しを求めていることを知りました。私も毎日ヨガを楽しみ、心と体が浄化されているのを感じながら、このヨガの力、なぜ体の不調までも改善できるのか? 看護師をしていた私は、セラピー的なヨガ、疾病予防としてヨガについてもっと根拠あるものとして勉強したいと思うようになりました。そして、数少ない洋書の本屋で、ある一冊の本に出会い少しずつ哲学の勉強も独学で始め、また深く知りたいと思うようになりました。

インターネットでティーチングトレーニングを検索、IGEに連絡をとりました。ホーチミンに住みながら、すべてメールでの問い合わせ、申し込みでしたが、すべてに対応も早くまた適切なアドバイスや現地でのサポート、またトレーニング終了後の資格取得までのサポートもよくして頂きました。説明会に参加できず情報不足でしたが、サイゴンヨガの先生がヨガワークスの先輩で、アドバイスや励ましを頂き、申し込みを悩んでいる時に背中を押してくれました。またこの留学を決めるにあたり、私の家族の理解、応援と協力が一番の支えでした。子供が7歳と今まで母子が一ヶ月も離れたことがないため、一番の心配でした。しかし、息子は祖父母の愛情に包まれ、この一ヶ月に母から自立してこの夏一段と逞しくなりました。

さて、私の方は、泣きの涙で出発しましたが、すぐに、私には今勉強したいことがある!!この思いと情熱が、家族と離れてでも寂しさを耐えられる支えになりました。オレンジカウンティのヨガワークスは、ヨガを勉強するのに安全、気候的にもベストといえる環境だと感じました。実際のトレーニングカリキュラムは、素晴らしい講師陣、教材もクリア、日本人の私にも分かりやすいものでした。しかし、耳慣れない英語の専門用語は難しく必死でしたが、毎日大切なことは先生が繰り返されるので自然に慣れてきたように思います。解剖学に基づいた動きの実践、アジャストメントの仕方、シークエンス、哲学などすべて私が学びたかったことでした。そして一番の出会いは、恩師のJodie Ruftyです。彼女は、普段はニューヨークで人気のインストラクターで、REIKI マスターでもあります。女優を目指していただけに、まずその美しさに惹かれ、また確かな技術と知識に基づいたクラスの進め方、洗練された選曲、声の掛け方、感動的なものでした。哲学の授業では、毎回彼女の言葉は胸に響き、私の心のドアを開いてくれるものでした。すべてに心の豊かさ、愛、情熱が感じられたのです。これは、スピリチュアルなものを求めるニューヨーカー達を正に癒すものだと実感しました。

一ヶ月で200時間の集中トレーニングのため、朝から夕方まで授業、時に土日返上、毎日宿題に追われましたが、日本人同士で集まって助けあい楽しく、充実したものでした。参加した他17名のアメリカ人や台湾人など、素晴らしいエネルギーを持ったヨギーばかりで、みんなで励ましあい一ヶ月を乗り越えられたと思います。ひとつ後悔は、ホームステイ先の希望を「学校から近く」ということを優先するべきだったということです。アメリカはとにかく広い!通学にヨガマット、分厚い本何冊も持って、バスで1時間以上かるなんて時間と労力の無駄。でも、終ってしまえば通学も学生に戻れて今ではこれも貴重な思い出です。ホームステイ先は受け入れ経験も豊富で、家族が明るく賑やかだったのが、家族と離れた私には救いでした。一ヶ月のトレーニング終了のテストは、かなり大変でしたが、もうここまで来るとやり終える力と強さが付いていたと思います。そして、達成感は、何に対しても乗り越えられる将来の自信にも繋がりました。人生で素晴らしい経験ができたと思います。

現在、私はホーチミン市のサイゴンヨガで勉強を続けながらインストラクターとして教えています。アメリカで勉強し、全米ヨガアライアンスの認定を持っていることは、かなり力強いものです。この資格に恥じないようにこれからもしっかり勉強を続け、自分の得た知識、技術、ヨガの素晴らしさをシェアしていきたいです。また看護師の経験、知識も活かしながらヨガを通して、セラピー、疾患予防に貢献できたらと思います。最後に、この留学を支えてくれた家族、サイゴンヨガ(Suzanne)、すべての人に心から感謝いたします。