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留学体験 - 松本 舞さん

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がんばれば、がんばった分だけ返ってくる。 アメリカはそんな国です。

松本 舞さん
三重県出身。日本の高校を卒業と同時に、ニュージャージー州にある4年制のリベラルアーツ大学、College of Saint Elizabeth大学に入学し、2006年の5月に本校を卒業。

留学とは?と問われたら、私は間違いなく“自分探し、自分試しの旅”と答えます。もちろん、英語を学ぶ事はアメリカ留学では欠かせない事だと思うのですが、それ以上に知らない国に親元や友人から離れて、全く未知の環境に行くのですから、英語が話せるだけでは留学を成功させるのは難しいです。例えば自分の忍耐力であったり、度胸であったり、チャレンジ精神であったり、そういったもっと自分の内面的な力を試す、または試される、絶好の機会を留学は与えてくれます。

私は日本の高校を卒業と同時に、ニュージャージー州にある4年制のリベラルアーツ大学、CollegeofSaintElizabeth大学に入学し、今年の5月に本校を卒業する予定でいます。私の大学は小規模ではあるのですが、人種は様々で、多くの文化が混ざった、リベラルアーツの大学です。今では留学生活をとても楽しめているのですが、やはり最初はトラブルも多く、多くの壁にぶつかりました。私はもともと英語力が低く、入学当初は人とコミュニケーションをする事がほぼ不可能でした。たった一人で部屋にいる時、また、1人でカフェテリアでご飯を食べている時、周りの楽しそうな声や騒いでいる人達を見て、何とも羨ましい気持ちになると同時に、とても強い孤独感に襲われました。その時、“自分はアメリカにいるんだ。周りには誰にも私の事を知ってる人はいないんだ。”という事を強く実感しました。しかしながら、全くの1人になる事で、自分の考えや信念が、段々明確に現れてきました。

この4年間、多くの人達に助けられ、救われてきました。私が4年で大学を無事卒業出来るのも、最初は英語もほとんど話せなかったのに、数々の優秀賞(Honor)やリーダーシップなどの賞をもらえたのも、私1人では決して達成出来なかったものばかりです。私が日本にいては見えなかった人の優しさや、気付けなかった自分自身の強さなど、人がこの世の中に生きていくために失ってはいけない、他人に対する気持ちや思いを、この留学を通して多く学びました。‘人は1人では生きていけない。’知っているようで気付いていなかった事実を、アメリカは教えてくれました。

例えば、キャンパスを歩いていると向こうから‘HiMai!’と呼ぶ声。振り向いてみると今まであまり話した事がない子が。でも私の名前を覚えてくれて、にっこり笑って話しかけてくれた事が嬉しくて、私もにっこりと笑顔を返す。テストの後に先生から「良くがんばったね!」という一言。その一言だけで、今までのテストのために費やした多くの時間が報われ、助けてくれた先生や友人に走って報告に行く。日本では話しかけられる事が当たり前で、褒められる事もあまりなかったのが、アメリカに来てから人との繋がりに毎日感謝し、喜びを感じる日々に変わりました。

そういった毎日大変だけれども、毎日の小さい事が大きな喜びに繋がる幸せを、少しでも多くの他の留学生にも知ってもらいたいと願いながら、2年前より留学生のアドバイザー(PeerAdvisor)を務めてきました。毎年、私が数年前感じたような寂しさや不安をいっぱい抱えて、新しい留学生がやってきます。私がこの国に来たての時に欲しかった助けやアドバイスをこの生徒達にしてあげたいと思うと同時に、これからの彼等の支えになり、少しでも力になってあげたいと強く願って今までアドバイザーを務めてきました。

知っている人が周りに誰もいなく、違った文化、言語や習慣を持つ国で、生活を一から始めた事は、あらゆる問題に対する解決方法や、逆境に対する強さ、忍耐強さや、次々に新しい事にチャレンジする精神力などを与えてくれました。これらは私がこれから生きていく上で、とても大切なものであり、失いたくない強みでもあります。「大変であれば、その分がんばれば、がんばった分だけ返ってくる」。アメリカはそんな国です。