現役留学生コラム Vol. 24
留学したらどんな生活?このコーナーでは、実際に留学中の学生からの生の声をお届けします!
李彦(Li,Yan)さん
中国語、日本語、英語のトリリンガル。
高校卒業後、オレンジコーストカレッジに留学、その後UCLAに編入し、今年卒業。
現在は、OPTを利用して、法律事務所で働いています。
<OPTって何?>
卒業シーズンが終われば、一部の卒業生にとっては就職活動の時期になります。卒業してみて気づいたのですが、アメリカでは、日本みたいに大学4年生のほとんどを就職活動に費やすということがありません。むしろ卒業するために取らなければならない授業に追われ、勉強で精一杯というのが普通です。そのせいか、卒業間近か、卒業後に就職活動を始める人も少なくありません。私もその一人で、卒業してしばらく経ってから、やっと就職が決まりました。
さて、留学生が米国内で就職できないという法律は、ほとんどの方がご存知だと思いますが、OPT (Optional Practical Training)という例外を知っている学生が、以外に少ないことに気がつきました。OPTとは、米国内で学位取得後、1年間、専攻に関連した分野で就職ができる制度です。私も今OPTで就職しています。準学士号、学士号と、学位をとる度にOPTの機会が与えられます。就職できる期間は1年間と決まっていますが、2008年にできた新しい法律では、STEM (science, technology, engineering and mathematics)専攻の生徒のみ、2年5ヶ月のOPTが認められるようになりました。
OPTは、留学生にとって、米国で学んだものを実際の社会で活用する機会を与えてくれる、素晴らしい制度だと思います。ただひとつの難点としては、学位を取った時の専攻に関連した職業でなくてはいけないということです。ですから、専攻を決める時は、そのことを念頭において考えたほうが良いと思います。
OPTにはいろいろと細かいルールがありますが、特にアメリカで就職したい人にはとても有利な制度です。OPTで就職していた会社に気に入ってもらえば、そのまま就職ビザをサポートしてくれるところも少なくありません。実際に学生ビザからOPTを通して就職ビザを取得した人を何人も知っています。OPTを上手に、有意義に活用できると、アメリカでの留学生活が一層実り多いものになります。
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