留学体験 - 神農麻子さん
コミカレ留学から、予約が取れないカリスマ美容師に。
夢はふくらみ、全米に支店を網羅、そして海外展開も。
私が渡米したのは20代の後半で、日本では美容師として働いておりました。自分が目にするものが全てだと思い、日本の美容技術が一番だと信じておりました。例えば、日本では洋服や髪型などその時期で流行りがあり、みんな同じような髪型をするのが主流ですが、一度旅行でロスに来た時に、真夏でもコートを着ていたり、すごく派手な髪色をしている人たちが沢山いて、自分が美容師としてもっとたくさんの事にチャレンジしたり自分が見た事がない技術が学べるのではないかと思い留学しました。
最初は、語学学校で英語の勉強をして、コミュニティカレッジ(コミカレ)へ進学しました。コミカレも英語の習得が目的でした。初めは英語ができない事により、自分の意見などを伝えられなく本当に悔しい思いをした事もたくさんあったり、下手な英語を笑われたり、何を言っているか分からないと取り合ってもらえなかったりした事が、自分の英語上達へのへのモチベーションになりました。
初めは学生ビザで渡米したので、美容師免許取得に必要なソーシャルセキュリティーを取得する事にも一苦労しました。そして、労働ビザと美容師免許を取得後は、念願のアメリカ系サロンで就職が決まりました。
しかしサロンでは、失敗の繰り返し。オーナーにも、お客様にも毎日、怒られる日が続きました。日本の技術が一番だと思っていた私にとっては、挫折の毎日でした。
これで負けてはならないと思い、全財産をつぎ込んで、アメリカの技術を学ぶために、カットやカラーの講習に出かけました。なけなしの貯金をはたいて、真剣に講習会で勉強した甲斐もあり、自分にも少しずつ自信がでてきました。
昔、ある人が言っていた、『自信は頑張った分だけできる』という意味が初めてわかった気がしました。最初に、オレンジカウンティーで自分のお店を持てる事が出来たのは、本当に幸運だったと思っています。
まだまだ未熟な私でしたが、温かく応援してくださったお客様、最高の立地のサロンを紹介してくださった方、毎日朝から晩まで一生懸命にお客様のために頑張っている従業員達。自分の力など本当に微力で周りで支えてくださる方のおかげで今の自分があると心から思っています。
2016年現在、カリフォルニアのオレンジカウンティー、テキサス、シカゴにお店を持つ事が出来ましたが、日本から、アメリカで美容師として成功したいと思っている人たちがいる限り、もっと、多くの店舗を展開していきたいと思っています。
歩みを止めたら自分は進歩する事が出来ず、お客様からも飽きられる美容室になってしまうと思うので、一年に1−2回は、国内外の最新の講習会を受けています。私のその姿を見て、スタッフ達も、自ら講習会に出かけてくれて、大変、感謝しています。みんなで切磋琢磨して、お店を盛り上げていく事が、今の私の生きがいです。