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Soccer サッカーワールドカップ・ロシア大会が始まりました。ふだんはサッカー観戦しないのに、ワールドカップはついつい見てしまう方も多いのでは?初戦のコロンビア戦に勝利、セネガルとは引き分け。第3戦のポーランドには負けましたが、決勝トーナメント進出を果たしました。ベスト8に残れるかどうか、まだまだ目が離せませんね。


» スタッフ記事 <プロブレム・ファースト(問題点を先に報告せよ)> IGEジャパン 野田哲郎
IGE 野田氏

2月号のメルマガで、「アメリカを代表する最高学府ハーバード大学では、一般教養として日本について学ぶことがいかに重要視されているか。」というテーマで、日本の歴史の中からハーバードで学ばれている事例をいくつか紹介させていただきました。ハーバードでは教授陣が実際に日本を訪問して関係者に取材を行い、歴史だけでなく「現代の日本で起きた事例」についても、独自のテキストを作成し授業に使用しています。学生は事前にテキストを読み、教授が出すテーマについて学生同士でディスカッションする形で進められます。今回はハーバードの学生が必修科目として学んでいる「現代日本の事例」の中から、日本を代表する企業トヨタ自動車に関する事例を紹介し、メルマガ読者の皆さんが、アメリカの大学でなぜそのような事例を一般教養として学んでいるかについて、考えていただければと思います。その内容は以下の通りです。


1989年2月、アメリカ人のジェームス・ワイズマン氏は、米国トヨタ自動車製造(ケンタッキー州)の広報担当マネージャーとして採用されました(有能なジェームス氏はその後出世を重ね、最後は広報担当役員に就任)。当時同社では、毎週金曜日にマネージャー以上が参加する会議があり、その週の出来事について報告を行うことになっていました。入社早々のワイズマン氏は、いかに自分のチームの広報活動がうまくいっているかを得意げに報告しました。すると当時の社長張富士夫氏(後のトヨタ自動車社長、会長)は困惑した顔でこう述べたのです。「ワイズマンさん、私はあなたが有能なマネージャーであることを既に存じ上げています。そうでなければ採用しませんでしたから。だからここではあなたが抱えている問題を教えていただけませんか。そうすれば、ここにいる皆で力を合わせて解決策を考えることが出来るのです。」

ワイズマン氏はその一言に雷に打たれたような衝撃を受けました。なぜなら彼がそれまでに働いていたアメリカの会社では、成功は少々オーバーに報告するものの、自らの失敗や問題を進んで報告するなどとんでもないことだったからです。極端に言うと、そのようなことはアメリカでは自分のマイナス評価になり、引いては責任を取らされることにつながったからです。しかし彼は社長に直接言われて、ようやくトヨタの人々が、常に「プロブレム・ファースト(問題点を先に報告せよ)」と言っていた意味が分かったそうです。すなわち世界的に有名なトヨタの「カイゼン(改善)」という言葉は、「皆で問題点や失敗事例を共有し、皆で解決策を考え、小さなカイゼンを一つ一つ積み重ねて行くことだ」とその時初めて理解できたからです。戦後ゼロからスタートしたトヨタが、日々の問題を上からの指示ではなく、自発的に皆で考えてカイゼンし(一人で考えるのではなく)、その積み重ねで最後は自動車大国のアメリカを抜き世界一の自動車メーカーになった。この原点が「プロブレム・ファースト」にあると理解できたのです。また当時のアメリカにはなかった、日本独特の考え方であることを痛感したのです。アメリカは契約社会なので、一人一人の仕事は会社との契約で細かく決められています。従って一人の責任範囲が明確で、当時は問題を皆で考え合うという文化は存在しなかったのです。

meeting

事例は以上ですが、皆さんも思い当たることがあるのではないでしょうか。会社、役所、学校、クラブなどなど、規模の大小に関わらず、組織の中で自分の失敗や問題点を進んで報告することは、本来大変難しいことです。しかし個人の評価云々より、「皆で一生懸命解決策を考え合い、そのことで組織全体が日々良くなり、チームワークも向上し、その過程で個人も学ぶことが増えて成長する。そうなればさらに組織にも貢献できる」、そのような個人と組織の良い循環を生み出すことに、プロブレム・ファーストの本質があるように思います。考えてみれば世の中すべてがうまく行くことは100%無い訳で、日々プロブレムに向き合うのが仕事や人生とも言えます。しかし残念ながら最近日本で起きている、財務省の文書改ざん事件や日大アメフト部事件などは、全くこの逆になってしまっているようです。

ハーバードの学生は、専門科目だけでは学べない人間にとって重要なことを、一般教養として日本を含む世界の多くの事例から学んでいます。ハーバードだけでなく、アメリカの大学全体がそういう流れにあります。トヨタを世界一にした「プロブレム・ファースト」が、自分や属している組織にとってどういうことか一度考えて見ることで、メルマガ読者の皆さんの色々なカイゼンにつながって行けば幸いです。

(注)このメルマガを書くに当たり、佐藤智恵氏(作家)の下記著書を参考にさせていただきました。
『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)


» 現役留学生コラム Vol. 126
留学したらどんな生活? このコーナーでは、実際に留学中の学生からの生の声をお届けします!
くん 酒井涼佑さん
日本の大学を卒業後、渡米。
語学学校、コミカレを経て無事アスレティックトレーナー大学院に合格!
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<NATAアスレティックトレーナーの大学院進学への道>

酒井涼佑さん

2016年春、一つの目標を掲げて渡米しました。元々、アスレティックトレーナーや留学に興味がありましたが、経済的理由から渡米する予定はありませんでした。しかし、日本の大学から学費の免除をもらえたことがきっかけで、NATA公認アスレティックトレーナーになることを決意しました。

はじめはまず語学学校で約7か月過ごし、その後コミュニティカレッジに入学して、NATA大学院が必要とする事前履修科目を取得しました。そして、2018年2月に Weber State University Master of Science in Athletic Training のプログラムに合格しました。学校が始まるのは、2018年6月です。

渡米して初めの7か月間は、ロスの南のオレンジカウンティの語学学校で勉強。最初に意識したことは、とにかく外国人の友達をたくさん作ることでした。しゃべることが苦手だった自分は、自分より英語ができる友達を作っては積極的に話に行ったりして語学力を吸収していきました。

しばらくしたのち、TOEFL対策コースに入りました。大学院進学では必ずと言っていいほど、TOEFLを要求してきます。はじめは戸惑いましたが、教師のテクニックを忠実に真似たことで、最終的に渡米前より40点以上伸びました。半年を過ぎたところで、さらなるステップのためにコミュニティカレッジに編入しました。

2017年の春が、アメリカに来て初めての大学生活だったわけですが、思いのほかいいスタートが切れました。教師の言っていることはほぼ理解できるレベルに達していたので、あまり苦労することもなく、幸先のいいセメスターとなりました。このセメスター中には数学やESL、Healthの他、ついにアスレティックトレーニング(AT)の授業も受ました。ATの授業では実技も含まれていて、ATルームで怪我の評価の仕方やテープの巻き方など基礎的なことを学びました。セメスターの最後には足首の捻挫に対するテーピングの試験を受けましたが、自分でも納得の巻き方ができました。

NATA留学生

2017年秋のセメスターが始まると、いつもの授業にに加えて、オブザベーションアワーをしました。ATの監督下のもと実際にATの仕事の一部を体験し、本当にATとして働きたいと思うか見定める時間です。私は週に4度のシフトに入っていましたが、はじめはいきなり日本人が一人、ATのチームの輪に入るということで、少しだけひるみましたが、他のメンバーの優しさに救われました。仕事内容は試合や練習に帯同し、テーピングや応急処置などATらしいこともしましたが、水の準備や試合会場の設営などの雑務もこなしました。この実習を通して思ったのは、全員が無駄な動きをしないことです。例えば一つの仕事にかける人数は最低限に抑え、他の仕事にも人をさばくという効率の良い動きをしていました。

2018年春のセメスターはいよいよ最後のセメスターでした。始まってすぐは大学院の合格はまだもらっていなかったので、多少心配はありましたが、いつものように日々勉強し、遊ぶときは遊び、変わらない日常を過ごしました。二校に出願し、カリフォルニア内の大学院ではなく、ユタ州の大学院から合格をもらいました。エッセイなどの書類審査ののち、電話での面接をやりきりました。相手の顔が見えないなか、第二言語で話すというのはなかなか慣れないものでしたが、事前に準備をしていたメモ書きを頼りに、どんな質問を聞かれても対応できるようにしていました。さらに合格をもらったと同時に、GPAがよかったので留学生用の奨学金ももらえることになりました。今まで日本の大学にいる頃からずっと勉学をおろそかにしなくてよかったと思いました。

渡米してきてから、ポジティブな思考を持ち続けてここまできました。特に大きな苦労というものもしていません。私は苦労することが嫌いなので、いかに楽してここまで来るかを考えてきました。このような言い方をすると誤解があるかもしれませんが、私は毎日こつこつと小さな努力を重ねて、大きな苦労をすることを回避することをしていました。アメリカに来て一番学んだのは、日々いかに賢い決断を繰り返し、効率よく動くかでした。大学院にいっても自分のやるべきことを淡々とこなして、アスレティックトレーナーに一歩ずつ近づきたいです。


» Miss Debbie's mini English Lessons Vol. 43
Miss Debbie

"You and Me" or "You and I"

These two phrases are frequently confused even by native speakers of English. So when do we use "you and I" and when do we use "you and me?" Here's an easy rule to help you remember:

After a preposition, use you and me. Look at these examples:

The invitation was for you and me.

They will schedule their plans around you and me.

The presentation will be given by you and me.

In these cases, "you and I" are functioning as the objects of the prepositional phrase. In fact, "you and me" can also function as an indirect object. Check it out:

You and I

Yuri gave you and me a book.

He told you and me to come over.

They watched you and me since we were kids.

"You and I," on the other hand, functions as the subject of the sentence.

You and I will be friends forever.

You and I have known each other for over ten years now.

You and I should go to the movies together this weekend.

Remember: You and I are always improving our English, so people should be patient with you and me.

Further reference:
https://www.merriam-webster.com/words-at-play/pronouns-for-you-and-i-nope-pronouns-for-you-and-me

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