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留学体験 - 安島健人さん

2018年 Northern Arizona University NATA大学院に奨学金を獲得して合格

安島健人さん
愛知県出身。日本の同志社大学スポーツ科学卒業後、NATA留学を志して渡米。コミカレ(Cerritos College)を二年間を経て、2018年 Northern Arizona University NATA大学院に奨学金を獲得して合格。

この体験記では、僕の二年間の過程の説明と、アメリカの大学または大学院へ進学を検討されている方へのアドバイスをさせていただきます。僕は、実を言うと2016年の秋からアメリカの大学院に進学する予定でした。大学院のコーディネーターと密に連絡を取る中で、願書の締め切りが迫った段階で僕のステータスではビザを発給出来ないと言われ、長い期間日本で準備してきたものが無駄になってしまうかと途方にくれていました。そんな時、知り合いの紹介でIGEの説明会に大阪で参加させていただきました。説明会が終わると、これしかない!思い、すぐに担当の方と直接お話をさせていただき、大学の出願の締め切りまでギリギリの日程の中で迅速な対応をしていただきました。

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◀(写真)Cerritos CollegeのNATA学部のクリスマスパーティ

IGEからは、コミュニティカレッジで事前履修科目を取るオプションを示していただき、無事Cerritos Collegeでの日々がスタートしました。僕は語学学校に行く時間とお金を惜しみ、直接カレッジに入学するというルートを取りましたが、可能なら語学学校にある程度通ってからの方が良いかと思います。なぜなら、アメリカではコミカレでの成績を高い水準に維持し続けることが、良い大学、大学院へ進学するための絶対条件だからです。語学学校に行く時間とお金を惜しんで直接コミカレ入学しても、英語に慣れていないと良い成績を維持することが難しく、結局余計に時間がかかったり、希望の学校に入れなかったりすることもあります。

僕は日本の大学のGPAが、「大学院に行くぞ」、とは口が裂けても言えないレベルしかありませんでしたが、セリトスでのGPAを高水準に維持することで、無事第一希望の大学院に合格することが出来ました。願書の段階で奨学金ももらえることになっていました。なので、もし日本の大学を卒業されて、アメリカの大学院に進学を検討されていらっしゃる方で、GPAに自信が無かったとしても、諦める必要は全く無いと思います。

しかし、合格の通知から約三週間後、その大学院から電話があり、合格の取り消しを言い渡されました。青天の霹靂とはまさにこのことで、電話を切ってからもその場にしばらく立ち尽くしました。大学の方針で、プログラムが急に無くなることになったと伝えられました。その後急遽ほかの大学への出願を始め、そのプロセスの中でも紆余曲折ありながらなんとか合格を勝ち取ることが出来ました。その間も、IGEの皆さんには常に気にかけていただきました。

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◀(写真)Cerritos Collegeの水泳部の仲間と

アメリカの大学で良い成績を収めるには、二つの要素が必要だと思います。一つ目は、生活のほぼ全てを勉強に捧げる覚悟と気力、そして二つ目は、ともに勉強を頑張れる友人です。一人で頑張り続けることはなかなか難しい上に、第二言語で授業を受ける以上、教授の言っていることを100%理解することはかなり厳しいと思います。そんな時、情報を共有できる仲間の存在はかなり大きいです。僕自身多くの友人に救われました。

今思えば、日本のGPAを鑑みると、アメリカの大学院に進学するという目標は、僕にとってはかなり無謀なものだったかもしれません。しかし、失敗を恐れず挑戦し、自らの限界まで努力することが出来れば、必ず道は開けると思います。もちろん、協力してくれる仲間を得ることも大切です。舟にたとえるなら、オールを漕いで前進するのは自分、そして舵となって進むべき道を正してくれるのが仲間です。どちらを欠いても成功という島にたどり着くことは厳しくなります。僕はこの夏からNorthern Arizona UniversityのMaster of Science in Athletic Trainingに進学します。一人も知り合いのいない土地に行くということに不安もありますが、自分なりに日々努力し、新たな挑戦を楽しみたいと思います。

(2018年6月掲載)