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留学体験 - 大谷 和敬さん

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意思あるところに道が開かれる Where there is a will, There is a way.

大谷 和敬さん
2008年カリフォルニア州立大学フラトン校大学院卒業。「いつかは宇宙へ行ってみたい」子供の頃からの夢と好奇心を持ち続け、環境学を専攻。自ら行動して道を切り開く人をアメリカは応援してくれる。

4年前、日本を発つ時に父に言われた言葉を今でもよく思い出す。
「何かが足りないから出来ないのではなく、何もなくても自分で何かを見出せ」
この言葉は今思い返しても本当に自分の留学生活の支えになった。
アメリカに来た当初、自分にあったのは好奇心と希望だけだったけど、今は困難に立ち向かう勇気、忍耐、覚悟、そしてかけがえのない友人もアメリカにいる。

違う環境で生活していくことは思っているほど楽ではない。きっと誰でも一度は考えるはずだけど、最初は「日本だったらこうなのになあー」の連発。
そんな時、ここでだけでしか出来ないことは何なのか?与えられるのを待つのではなく、自分で行動してチャンスを創るんだ。そう心に決めた。何もないからこそもがいて、考えて、工夫して、自分を動かす。それが必ず何かを産みだしていく。そう信じて4年間全力で走ってきた。

アメリカというところはいろんな意味で本当におもしろいところだと思う。失敗をしてもまた立ち上がれるタフさがあれば必ずいつかは報われる。自分を信じて進んでいける人、自分の恥をさらけ出してでも前に進もうとする人を周りは応援してくれる。そんな寛容さと開拓精神が自分にとってアメリカの魅力だ。

僕の留学の動機は2つ、「夢と好奇心」だった。シンプルにやりたいことがアメリカにあって、行ってみたい気持ちがあったから。

正直、日本の大学を卒業間近に控えたころ、そのまま就職しようかとも思った。自分の人生がどこに進んでいいのかわからなくなることも多くて不安に包まれたことも数え切れない。でも、小学校のときに地元の天文台から見た星、これが僕の人生に夢と目標をくれてたことは自分でも良く分かっていた。だから、自分に正直に生きてみようと思った。
「いつか、宇宙に行ってみたい」これが僕の夢だ。
子供っぽいし、叶いっこないって何度も言われたし、自分でも思った。けれど、その思いはいくつになっても消えない。たとえ、世界中に無理だといわれてもきっとその夢に向っていく自分がいることだけは良く分かる。

大学の専攻は地学、環境学。1,2年の時はバイトして遊びまくってたけど、大学4年に何故か北海道の釧路に行くことに。。。ここで出会った一流研究者は僕の人生にとって大切なメッセージを伝えてくれた。
「環境学とはこの世界の全てにつながりを見出し、宇宙も含めて全てに尊敬を表現するもの」
それはアメリカでの専攻を悩んでいた僕にとって全てを繋げてくれた言葉だった。
この学問は僕の夢である宇宙にさえ繋がっている。アメリカで環境学を学ぼう。そしていつか自分の大好きな宇宙と環境を繋げる仕事をするんだ。

それまでみんながとてもうらやましかった。
医者になりたい人は医学部
先生になりたい人は教育学部
そして、弁護士になりたい人は法学部
でも、僕の見た夢に道はない。「宇宙に行きたい人&仕事をしたい人」は一体どうすりゃいいんだ。そこに行く明確な道はない。。。でもないなら自分で切り開くしかない。
環境学を通して世界のつながりを学び、いつか自分の夢にも繋げる。何をしても決して無駄なことはこの世にないんだから。。。
そんな考えの中、4年前僕はアメリカの地を踏んだ。

留学直前まで両親との話し合いの中で何度も喧嘩して、それでも貫き通した自分の思いに、なんだかんだ言っても協力してくれた両親に心から感謝している。

自分の思いとは裏腹に留学直後は本当に大変だ。生活環境と言葉の壁は誰にもどうにも出来ない。英語は中高で3以下しか取ったことがない自分にとってはまさに地獄。。。
でも大切なのは「伝えること」。どんなにカッコ悪くてもいい、英語はあくまでコミュニケーションの1つでしかない。だから、何も恥じることはない。一生懸命、自分の気持ちを伝えようとすればそれに応えてくれる。それを学んだとき、心がずーーっと楽になった。

とはいっても大学院のクラスはまさに別格だ。理解できないと話にならないし、下手したら成績悪化で退学。これは友達との情報交換や予習でカバーしていくしかない。日本の大学で学んだ地学を基礎に、世界中の人たちが集まるアメリカで環境学を学ぶことは自分の小さな夢だった。本当にしんどくて苦労も多かったけど、大学院でのクラスで、世界中の問題を世界中の人々と一つのテーブルで話し合うことができた時は、ここで表現しきれないぐらい嬉しかった。

正直屈辱的なこともしばしば、英語が分からず質問されても意味不明、授業の内容も最初は録音して家で聞きなおしの毎日。こんな状態でいつ卒業できるんだろうって思ってたけど、気づいてみたらもう卒業だ。共に学んだクラスメートと頭を抱えながら勉強したのが懐かしい。

卒業後の目標は「自分と自分のビジネスをより成長させること」。余談だけど、アメリカで一人の友人と出会い、3年半共に自分達のビジネスをしている。
もちろん、まだまだ、これからだけど、ここでの経験でも「与えられていることと自ら創ることの違い」について数え切れないくらい学んできた。
今後も、僕らのビジネスコンセプトでもある「人々の夢を繋ぐ」ことを目標に、もっと自分を磨いていこうと思う。