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留学体験 - 大脇綾華さん

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You Don’t Know How Lucky You Are

大脇綾華さん
東京都出身。日本の大学を卒業。サンフランシスコのAcademy of Art Universityに編入し、プロダクション・デザインを勉強中。2008年卒業後は、映画産業の盛んなLAに移り、実践と経験を積む予定。

人を大人にするのは年齢ではなく、経験です。

私は毎日、自分の成長を手に取る様に感じています。知力だけでなく、精神力も学べるのが留学の醍醐味です。古くもあり、新しくもある。裕福であり、貧困である。美しくもあり、汚くもある。様々な顔を持つこの街、サンフランシスコは私に沢山の事を教えてくれます。

幼い頃から映画の魔法の虜だった私は、その映画の中で広がる外の文化にとても魅力を感じていました。それと同時に、将来は映画に携わる仕事がしたいと願う様になりました。留学はいつも頭の片隅にありましたが、実行を決意をさせたのは1枚の小さな記事です。そこには映画の裏方の仕事、Production Designerが紹介されていました。その仕事に魅せられた私は、Production Designを学ぶべく留学を決心しました。家族やIGEの皆様の親身なサポートのお陰で、今ここサンフランシスコにいる事が出来ます。

サンフランシスコでの生活は、アメリカ文化の発見だけでなく、日本文化の認識の毎日です。自分の思いを濁さず伝えるアメリカ文化から、言葉に隠された配慮を大事にする日本文化を知覚しました。『心で感じる日本人、言葉で感じるアメリカ人』、『みんなで信じる日本人、自分で考えるアメリカ人』、『一つに拘る日本人、変化を求めるアメリカ人』。このような日本とは異なる文化、生活習慣に戸惑う事もありますが、そのお陰で毎日が驚きと発見の連続です。また、様々な人種が犇めくこの街で暮らすうちに、自らのアイデンティティーについてより考える様になりました。異文化に触れる事は、自己を知る事なのです。アメリカの文化を知る事で、改めて見えて来る日本文化の素晴らしさに、私は今日本人である事に誇りを持っています。

アメリカへ来たばかりの頃は、自分の英語の拙さに度々悔しい思いをしましたが、決して諦めようとは思いませんでした。それはこの国に、相互理解の信念があるからです。約束や決まり事に縛られない、自由と曖昧さがここにはあります。それは良くもあり、時に残酷です。自分の思いを言葉にする事の素晴らしさ、そしてそんな直球の会話だからこそ、感情を揺さぶられます。大切なのは間違いを恐れて躊躇する事ではなく、失敗から学ぶ事なのです。比較ではなく、相違を大切にするアメリカ文化は私に自信を持たせてくれました。

私の通うAcademy of Art Universityは、サンフランシスコ全体に散在しています。学科別に分けられたそれらの校舎を行き来するスクールバスと共に、街ではちょっと知られた存在です。街中に暮らすAcademy生は、その趣ある街から刺激を受け、自らのアート発信に役立てています。授業は少人数制で、クラスメイトと批評をし合い作品の完成度を高めて行きます。また、語学サポートが優れているAAUは、私たちの習得意欲を裏切りません。授業の手助けだけでなく、ライティングやプレゼンテーション用のラボがあり、アートを学びながら積極的に英語力も伸ばす事が出来ます。

自己表現の重要さを知ったこの国で、感謝の大切さを学びました。常に私の助けとなっている家族には、どんなに感謝しても足りません。父からは生き方を、母からは無償の愛情を教えられました。この教えにより、どんな困難にも挫けなくなりました。自分が毎日どれだけ恵まれているか、幸せか、噛み締めながら過ごしています。留学は何にも代え難い素晴らしい経験です。サンフランシスコの美しい景観に囲まれて、今日も私は経験値を増やし続けています。