留学体験 - 菊川佳菜さん
パンデミックの最中に留学!
私は日本の体育大学を卒業し、2020年の9月よりカリフォルニアのCerritos Collegeに留学しました。来年のNATA大学院への出願を目指して、事前履修科目を取得するために勉強しています。今回は、このような厳しいパンデミックの状況の中でも留学を検討している方々に、私の3か月間の生活を通しての生活から、少しでも参考にして頂ければなと思い、体験談を書かせて頂きます。
私は、2020年5月から始まる夏セメスターの授業に参加する予定でしたが、コロナの影響で学生ビザが取得できない状況になり、秋セメスターから入学をすることになりました。しかし、またビザの取得が遅れたため、8月の授業開始に間に合わなくなり、9月から遅れて参加することになりました。そのため、履修したい科目の席が一杯になっていたり、すでに始まっている授業が多かったという問題があり、なかなか履修を進めることができませんでした。
学校の先生とオンラインでオリエンテーションを行い、履修科目が決まり、授業が始まってからは忙しく毎日が充実しています。授業はオンラインのみですが、課題や録画されたマテリアルを提出日に間に合うように計画を立て自分で学習することと、リアルタイムで教授の授業を受講することと2つあります。
その中でもKinesiologyのクラスが1番難しく、セメスター(学期)を通して録画授業もなく、自力で800ページを超える教科書を読み、1か月の間に2回エッセイとディスカッションの提出、パワーポイントによるプレゼンテーション、それにテストを必ず行わなければならないので、慣れるまでとても大変でした。
オンラインの授業は自分のペースでできますが、モチベーションを維持し自分で計画を行い、そして行動する事がいかに大切かということを学びました。実際に私はSuccess Center というESLのチューターから直接エッセイやWritingの添削をZoomでしてもらえる場所にほぼ毎日アクセスし、課題の全てを満点取れるように努め、授業内容については積極的に教授のアポをとり質問をするようにしています。
最初の頃は質問の意図が伝わらないことや分からないことも多くあり、何回も心が折れかけましたが、分からないことに分かったふりをせず、どういう意味か分かるまで聞き返し、それでも分からない場合はメールやチャットで文字にしてもらうことを繰り返すうちに、最初の頃と比べ困ることもなくなりました。なにより、毎日通っていたためチューターや教授の方に名前を覚えてもらったことで、最近では質問に関係ない普段の会話も楽しめるようになりました。
私の場合はモチベーションが低下するということはなかったのですが、最初のうちは授業に追われ家から出られないということと、オンラインのため友達ができないということにストレスを感じました。しかし、生活に慣れてくるとメリハリをつけて生活できるようになり、外の世界にも足を踏み入れることで、少しずつですが快適に過ごせるようになってきています。私のホームステイしている場所ではあまりコロナの影響は少なく、お店も徐々に開き始めたので、週末は少しの時間ではありますが、ホストファミリーと出かけたり、1人でタピオカ屋巡りをしたり、大学の先輩方と出かけたり、発散方法を見つけて、今では毎日楽しく過ごせています。
私自身、渡米前はこのような状況での渡米に焦りや不安がありました。しかし、日本で留学のためにしていたアメリカのオンライン英語学習はかなり役立っていて、一生懸命勉強していて良かったと思う場面が本当に多くあります。なので今の時期、どのタイミングで留学をするべきなのか悩むことも多いと思いますが、私はどちらの選択をとっても後悔はないと思っています。より一層孤独を感じて辛いこと分からないことも多かったのですが、その中でもサポートしてくださるIGE平田社長、同じ目標を目指す先輩や仲間、ホストファミリーの現地での存在はとても大きく、何かあると必ず助けて頂き本当に感謝しきれません。
2018年の夏に短期留学でNATAを経験し、1年前の9月に留学することを決め本格的に準備を始めました。短期間でTOFLEを達成し進学できるのか、本当に授業についていけるのか、始めるごとに不安も増えていきましたが、そこから覚悟を決めて自分のペースで毎日を積み重ねていくことで1つずつクリアできるようになっていきました。
今ではチャレンジし留学して本当によかったなと感じています。私の今の目標はDivision1のアメリカンフットボールの強豪の大学院に合格しATCを目指すことです。勉強させてもらえる環境は当たり前ではなく、4人兄妹であるにも関わらずその環境を与えてくれて支えてくれる家族、応援し背中を押してくれる方々にまずは大学院合格という形で恩返しできるように頑張ります。