留学体験 - 白田麻弥さん
人と人との繋がりは運命そのもの
人と人との繋がりは運命そのもの、改めてそう感じる事が出来たのは、10年振りにIGE/平田さんご夫妻に再会出来た事がきっかけです。平田さんご夫妻との出会いがなければ、今の私はここアメリカにもいませんでした。留学を決めた時から渡米までの日々、平田さんご夫妻との巡り合い、そして渡米後のアメリカでの生活を振り返り、私にとってIGEとの出会い、アメリカへの留学は、まさに運命だったのだと感じます。
今年で渡米10年を迎える私は、当初の予定ではカレッジを卒業したら日本へ帰国する予定でした。そんな風に考えていた私ですが、オレンジ・カウンティにあるOrange Coast Collegeを卒業と同時にOPTを申請し、日系企業に就職し就労VISAを取得。今もこうしてアメリカで生活をしております。今となっては、アメリカで出会った留学生の友達の中でも、一番長くアメリカに滞在しており、私自身も驚いています。
小学生の頃から英語塾に通っていた為、中学校入学後も、英語の授業はすんなりと頭に入り不自由はしませんでした。英語の成績もいつも好成績をキープ出来ていた為、自然と英語が大好きになり、高校進学も英語科がある高校へと進学。入学した最初の年に、英語科のイベントとしてクラスのみんなと行ったイギリスへのホームステイの経験が、英語を話せるようになりたい!という思いを強くしました。又、そんな私の思いを、一番応援し後押しをしてくれたのは父親でした。
「英語を話せるようになりたいのなら、日本の大学に行っても難しい。海外へ留学したらどうだ。」という父親の一言から、なんとなく考えていた留学が、確実に私の目標となっていました。ホームステイ先はイギリスでしたが、イギリスの気候や文化・人柄から、イギリスへの留学は視野になく、小学生の頃からお世話になっていた塾の先生もアメリカ留学の経験者だった為、アメリカを留学先として選んだ事も、最初から決まっていたのではないかと思います。
アメリカへの留学が私の進路だと考え、学校選びのリサーチが始まりました。そしてその出来事は、渡米予定の半年前に起きました。
9.11.2001 アメリカ人にとって、また世界中の誰もが忘れる事の出来ない日となったあの日、私はその事実をTVを見て知りました。最初は、映画のワンシーンを見ている様に思いました。嘘に思うかもしれませんが、ようやくどこの学校へ行くかを決断した、数時間後の夜の出来事でした。あの瞬間は、起きた事件の大きさを考える余裕もなく、自分勝手ではありますが、留学への道が、未来が、一瞬にて崩れ去った様に感じられた夜でした。
一番応援してくれていた父親から「留学する事は許可できない」と言われ、分かっていた事でしたが、実際に父親の口からその言葉を聞き、もう留学は出来ないのかな、と正直思いました。学校へ行っても、担任の先生、友人からも反対され、自分自身でも不安な気持ちの方が大きくなっていた様に思います。それからしばらくは、父親からの承諾はもちろん出るはずもなく、留学の道も諦めなくてはいけないのだろうか・・・と感じていました。
そんなある日、中学卒業以来会う事もなかったクラスメイトと再会し、その友人の知人を通して知り合ったのが、アメリカでIGEを経営されている平田さんご夫妻でした。911が起きた事により、両親だけでなく、私自身もアメリカの治安をとても不安に思うようになり、一人で渡米する事に対しても自信がなくなっておりましたが、平田さんご夫妻より、アメリカでもオレンジ・カウンティという地域の安全面を教えて頂きました。幸い、私が通う事となった語学学校や、住んでいた場所は平田さんご夫妻のお住まいとも近く、もし何かがあった時には、平田さんご夫妻に連絡をする事が出来るという事が、私にとっても、両親にとっても、大変心強い事でした。又、ロス空港に、IGEスタッフの方が迎えに来て頂けるという点も、初めて一人で海外へ出る私には、とても安心でした。IGE/平田さんご夫妻の存在もあり、一時は留学に反対していた父親も、再度留学を承諾してくれました。平田さんご夫妻との出会いがなかったら、私の留学の道は無かったと今でも思っています。
語学学校を卒業し、カレッジへ進学すると共に、平田さんご夫妻との連絡も途絶えてしまいましたが、先日現在勤めている会社を通し、10年ぶりにまた再会する事が出来ました。人と人との繋がりは本当に不思議な物だと改めて感じています。
留学を検討されている皆様の中にも、いろいろな壁を乗り越えなくてはいけない事があるかもしれません。不安な事もあると思いますが、一人で悩まず、周りの人やIGEに相談することから始めてみてはどうでしょうか。きっと皆さんも運命的な人と人との繋がりを感じる事が出来ると思います。