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留学体験 - 井出 智広さん

ATCを目指して念願のUniversity of Nebraska at Omahaに合格!

井出 智広さん
この度、2020年のUniversity of Nebraska at Omaha(UNO)のMaster of Arts in Athletic Training Programに合格いたしました。

この度、2020年のUniversity of Nebraska at Omaha(UNO)のMaster of Arts in Athletic Training Programに合格いたしました。私は日本の大学で4年間勉強して、この3月(2020年)に卒業します。今回の体験談では、私がどのような経緯でUNOから合格をいただいたのかを綴らせて頂きます。

私は大学1年生の頃からATCを目指していましたが、大学3年生の9月にカリフォルニア州にあるFullerton College にてLorenaのもとでインターンをさせて貰ってからATCになる事を明確な目標を持って決意しました。(体験談があるのでぜひそちらも読んで下さい!)

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帰国後、12月あたりからIGEアメリカの平田社長と連絡をとりながら出願に向けての準備がスタートしました。まずはなんといってもTOEFLです。大学によって異なりますが、大体の大学院は80点をボーダーラインとしています。12月から本格的にTOEFL対策を始めて2ヶ月後に1度目の受験をして70点。これは案外いける!?と思いましたが4ヶ月後の6月に受験をして75点。わずか5点しか上がらず焦りましたが、2ヶ月後の8月になんとか80点を超えることが出来ました。TOEFLはアメリカの大学の授業を想定しているため、授業に必要な能力(各分野の専門用語、レポートの書き方、意見の主張、講義のメモと理解など)が試されます。
ざっくりですが、Reading とListeningはひたすら単語と問題集、Speakingは毎日オンラインで英会話、Writingはタイピング練習と定型文を勉強しました。また、通学中に洋楽を聞いたり、休憩時間に洋画(オススメはFriends)を見たりして耳を慣らしました。TOEFL対策は早ければ早いほど後の自分を助けると思うので、ATCを目指す方はとりあえずどういった出題傾向か、頻出単語はどういう単語かを見てみるところから始めるといいと思います。

TOEFL対策と同時進行で行ったことは興味のある大学院に連絡を取ることと、単位の移行です。
まず、気になる大学院への連絡ですが、約10箇所の大学院に連絡をしました。全く返信をくれない大学もあれば、とても親身になって対応してくれる大学をあります。UNOのProgram Directorはとても親切な方で、4月から連絡を取り合っていました。単位移行の都合上、出願出来そうだったのは2校。そのうちの1つはGREを課す大学でした。TOEFLをPassしてからはGREの対策を始めましたが、卒論や大学での活動との両立がうまくいかず、そのGREを課す大学院への出願は諦めました。1校しか出願出来ないことに焦りも感じましたが、私はDivision Iに所属するチームで活動する事と学費を第一優先にして大学選びをしていたので、そこを妥協すれば他の大学院にもApplyできたかと思います。本当に行きたい大学院へ行くためにもTOEFLとGREの勉強は早く始める事をお勧めします。

続いて単位移行についてです。アメリカのどの大学院にApplyする場合にも、日本の大学から狙う場合は単位移行が必要です。単位移行では専門の機関(私はWESを使いました)にお願いします。手順の不手際や相手側の大学とうまく連絡が取れていなかったせいで、WESに2度の申請、4つの大学に送りましたが、どの大学にも私の成績証明は届きませんでした。それだけでもだいぶお金を損しました(涙)では出願や単位移行の確認はどのようにしたかと言うと、まず単位移行を確認してもらう時は、私のもとに電子で届く証明書のスクリーンショットをメールに貼り付けて各大学のATのProgram Directorの方に送りました。その単位の確認もUnofficialなので、ざっと確認してもらうためにわざわざWESからのOfficialのTranscriptは必要なさそうでした。大学によっては自分でシラバスを英訳して、それで判断してもらったところもあります。出願時もTOEFL、成績証明書等のOfficial なものは合格が決まってから送る形なので(おそらく大学や出願形式によると思います)お金を使わなくていいところや、無駄な労力は極力抑えたほうが身のためです。私はわからない事だらけで、とにかくストレートにアメリカの大学院に進むことしか考えていなかったので、これから目指す学生にはもっと効率よく出願準備をしてもらえたらと思います。

そして出願までの残りの数ヶ月は特に平田社長と密に連絡をとりました。平田社長とはエッセイについて、どこの大学院に出願するかを連絡しながら、それを踏まえて奨学金の充実性や出願に関わる事を大学側と連絡をとって頂きました。UNOとは平田社長がGAの主任教授と、私がProgram Director と密に連絡が取れていたことも大きかったと思います。少しでもわからないことは大学もしくはIGEの方々に臆せず連絡を取る事が大切です。

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最後に私からのアドバイスです。
1つ目はATCを目指すことにあまり明確な目的を持とうとし過ぎないこと。日本にいらっしゃるATCの方にアポを取ってたくさんお話を聞かせて頂きました。なぜATCになったのか、今後の目標、ATに関しての価値観など考え方は十人十色です。あまり深く考え過ぎず、ATCを少しでも目指すのであればとりあえずそのために必要なこと(特に英語!)に取りかかってください。

2つ目は、既にATCを目指すのであれば英語の勉強と同時に、行きたい大学院をリサーチすることと事前履修科目、オブザベーションアワーの確認です。大学リサーチはIGEアメリカに自身が重視する事を伝えて候補となる大学をいくつか聞いたり、CAATE(希望する州やプログラムを入力して検索できます)で調べたりします。2022年までにAT Programは全てMasterに移行され、事前履修科目も課される科目が統一されてきました。生理学、解剖学、バイオメカニクス、栄養学といった専門に加えて理科の基礎科目(化学、物理、生物)を課す大学が多いように感じます(実際にNATAに関わる方にお話しを聞きました)。私は焦って4年前期に理科科目を取り、それを移行しました。その影響もあって4年時は英語と大学リサーチに加えて、卒論、ゼミ活動、理科科目の授業、エッセイ作成と大忙しでした(笑)ですので、事前履修科目として必要だと思われる科目は早いうちに取得しておく事をお勧めします。

最後に、この体験談を踏まえて、少しでも分からないことや聞きたいことがあればぜひ連絡をください。(IGEを通していただければできると思います。)私自身、平田社長をはじめとするIGEアメリカのスタッフの皆様、日本でATCとして活躍されている方々、現在アメリカでATCを目指す先輩方など、多くの方々に親身になって相談にのって頂きました。私自身、少しでもこれからATCを目指す方のために、私なりのアドバイスや助言ができればと思います。私もやっとATCへの道へスタートラインに立ったところで、これから先のことはわかりません。間違いなく、アメリカでは勉強と実習で忙しい日々を過ごすでしょうが、それでも今はワクワクの方が大きいです。また次回、今回のように体験談を書かせていただく機会があれば、渡米までにやっておくべき必要な準備や生活の違い、UNOについてなどを共有させていただければと思います。

それでは、皆さんのご検討をお祈りしております!