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留学体験 - 竹本紀子さん

アメリカにいる時の自分が好き!

竹本紀子さん
日本の大学で国際法を専攻。卒業後、自動車メーカー及び証券会社にて7年間勤務。高校時代、1年間のアイオワ州にて交換留学を経験。アメリカで仕事をする夢を叶える為2005年に渡米。 カリフォルニア大学アーバイン校のパラリーガル資格取得。

アメリカに留学している人のほとんどがそうだと思いますが、私も小さな頃からアメリカに対して憧れを持っていました。アメリカに移民した親戚が送ってくれるkissチョコ、カラフルなかわいいおもちゃ、プールつきの豪華な家の写真、全てが映画の中の別世界のような気がして、私もいつかアメリカに住むんだ!とずっと思い焦がれていました。

一度目の夢が叶ったのは高校生の交換留学。アイオワに1年間ホームステイをし、黒人はおろか、アジア人も全くいないアメリカの中西部の田舎に住むことになり、ホームシック・カルチャーショックと闘いながらも、温かい人々に囲まれて楽しい1年間を過ごしました。留学中は毎日が一生懸命であっという間の1年間でしたが、帰国してから感じたのは、英語力だけではなく、自立心・家族や周りの人々への感謝の気持ちの大切さなど、人間としてとても大切なことを得ることが出来たと思います。また、逆に日本がとても好きになりました。しかし1年間の留学だけでは語学力向上にも限度があり、その英語力もすぐに衰えてしまうことを痛感し、いつか又アメリカに戻ろうと心に決めていました。

その後日本で大学進学・就職をし、素敵な友達や上司、職場環境に恵まれ、何年間もアメリカの夢を忘れていました。30歳になったとき、初めて自分の将来を真剣に考え、またアメリカ行きの夢を実現させたいと心から思い始めました。しかし実際に何をしにいくのかも全く決まってなく、手探り状態でいくつかの留学機関のカウンセリングを受けましたが、的確なアドバイスももらえず暗中模索していたところ、インターネットでみつけたIGEの小松さんのカウンセリングを受けました。小松さんは歳も近く共通点も多かったこともあり、私の考えをとても理解してくれました。そして小松さんの的確なアドバイスにより、ついにパラリーガルのサーティフィケート取得の為の留学という道をみつけることができました。

留学の目的が決まったのが2005年3月末。どうしてもその年の9月には留学開始をしたかったので、IGEの方々には無理を言って急いで準備を進めました。仕事は夜遅くまである上、TOEFL受験・大学へのエッセイと申込書作成・英語力の向上などやることが山のようにあり、3ヶ月間では無理かも・・・と諦めの気持ちになったこともありましたが、IGEの方々の協力と励ましのお陰でなんとか無事に間に合わせることができました。

そして2度目の夢を実現させることができ、UC Irvineでの留学生活が始まりました。授業が始まってみて驚いたことは、なんとクラスメートの約半分が私より年上だったのです。中には50歳は優に超えているような人までいました。留学前は「30歳過ぎてから留学なんて・・・」と冷たい視線を受けることもあり、自分でも少し恥ずかしい気持ちもありましたが、アメリカという国は、本当にいくつになってもキャリアアップを目指せる環境がある国なのだと感じました。山のような宿題・普通とは意味の違う法律用語と格闘し、クラスメートに助けてもらいながら目標であった3 quarterで無事にサーティフィケートを取得することができました。

生活面では、色々と大変なこともありました。こちらに来てすぐに車を買ったのですが、なんと10日後に車の故障による事故を起こしてしまいました。誰も怪我をしなかったのが不幸中の幸いでしたが、義務保険しか入っていなかったので自分の車を修理することができず、新しい車を買う羽目になり、自動車保険も一気に値上がりしました。当たり前ですが、車の運転は本当に気をつけなければいけないと身をもって痛感しました。この事故の時もそうですが、その他の生活面でもIGEの方々には本当にお世話になっており、とても感謝しています。

南カリフォルニアはよそ者には冷たい土地柄だ、と南カリフォルニア以外の出身の複数のアメリカ人から聞いたことがありますが、私はラッキーなことにアメリカ人・日本人共に本当に温かく優しく楽しい友達に恵まれています。パラリーガルのクラスメートはみんな既に仕事や家庭を持っており、授業も夜なので、授業が終わると一目散に帰ってしまいます。その為最初はなかなか仲良くなることが出来ませんでしたが、2quarter目からはこれではダメだ!と感じ、休み時間に自分から積極的に話しかけたり授業内容の質問などをしているうちに徐々に仲良くなることができ、今では週末に遊びに行くことができるアメリカ人の友達が何人かできました。

30歳過ぎてからの夢の実現のスタートでしたが、私は逆にそれがよかったと思っています。日本で7年間働き、ある程度世の中の仕組みを分かった上でアメリカに来ることができたこと。自分で稼いだお金で留学したことで、お金と時間を大切に使おうという気持ちを持続させることが出来たこと。その他あらゆる面でプラスだったと思います。

そして、2度目のアメリカ生活で改めて「アメリカにいる時の自分が好き!」と感じています。なぜなら、英語という言語は日本語に比べて感情をストレートに表現できる言語だからです。好きなことは好き、綺麗なものは綺麗、褒めるべきことは大げさなくらいに褒め称える、そして感謝の言葉を素直に表わすことが出来る。日本語だと恥ずかしくて言えないことも英語だとすんなりと言えてしまうところが、英語の素敵なところだと思っています。そんな言語を使っていると、私も感情表現が豊かになったように思えます。また、無理に自分を飾らなくてもいいアメリカの風土が私は好きです。自分が自分でいられる場所だと思います。そしてそんな自分が好きです。

2度の留学の夢を実現させ、今の目標はアメリカで「ノリコがいないと困る!と思われるような頼りがいのあるパラリーガルになること」。今はまだOPTの許可待ち&就職活動中ですが、UCIのParalegal Certificate Programで実践に即した訓練を積むことが出来たので、それを生かして自信を持ってパラリーガルとして働き、今の目標を実現させたいと思います。そしてもっともっと自分を好きになりたいです。